依存症は治るのか?(2)

おはようございます。 

ふなしです。

昨日の続きです。

 

依存症の治療には四つの段階があると書きました。

 

昨日書いたのは第一段階「解毒期」です。

自分の生活の中から「問題行動(アルコール依存症の場合は飲酒)」を抜く。

酒を止めます。

普通だったら酒を飲まないことはなんでもないことです。

しかし依存症にとっては多分一番つらい時期ではないでしょうか。

 

「表面だけでは何も解決しない」「心の底の悩みを解決しないとなにも変わらない」

なんだか追い打ちをかけるようにいろいろ課題を言われることもあります。

 

でもそんなことまで考えられるか?

・・・つうと、その当時の自分は無理でした。

( ̄▽ ̄)ギブアーップ!

なので、まずは行動から。「しのごの言わずに酒やめろ」ですね。

 

実はこの「酒を自分でやめようと思う」という

「自分でやめることを決める」がなにより大切なことであり、この一歩がなければ

羽交い絞めにされて酒を抜かれても、縄をほどかれればまた飲んでしまうんです。

 

気合や意志だけでは無理な病気ではありますが、なにより自分がやめようと思わない限り、なんにも治療は進まないんですね。

 

それが出来てくれば第二段階に入ります。

「脱慣期(だっかんき)」となります。

アルコール依存症の場合は「酒を飲まない」ことを覚えてもらう時期。

これまでの問題ある行動週間を「消す」のではなく、

「酒を飲まない」という行動を「作る」ということであり、

これが「新しい自分を作る」第一歩です。

 

今まで酒に頼っていた部分、ここを見直すことになります。

 

でも当時は自分は「新しい自分を作る」ってどうすりゃいいのさ?でした。

まあ言っても今もそんなところはあります。

 

泳げもしない海に放りこまれて、溺れないように必死に一日断酒だけを守っていました。それだけでした。

でも打ちひしがれた自信を取り戻したいから、泳ごうとします。

たまにふと思い出します。

「酒を飲んでなかった頃の自分ってこんな時にどうだったけ?」

「酒を飲まずどうしたら解決したんだっけ?」

「これからはどうしてみよう?」

 

酒をやめて行くうちに、毎日飲んでいたという生活から離れていくのは実感できます。

今まであった飲酒パターンを一日断酒続け、一回、一回乗り越え切り離すことで飲まないパターンに変えていきます。

( ̄▽ ̄)今回も乗り切った。

 

そうしていくことで、自然となんとか現実は見えてきそうでした。

自分なりに乗り切る方法も見つけ、酒のない経験を重ねていきます。 

・・・で、こうして「酒がなくても自信をつけよう」というところまでが

昔の依存症の治療だったようです。

 

断酒が安定し、酒がないことで良いことがたくさん言えるまでになれば、

昔でいうところの治療はほぼ終わっていたのかもしれません。

 

ということは、ここまで来ていたら、そこそこ回復しているのか!?

( ̄▽ ̄)断酒も安定してきたし。

 

しかし依存症の治療とはここからが本番なのです。

( ̄▽ ̄)・・・・・・で、しょうね。 

だってなんだか、これじゃあ酒をやめてるだけだもん。

( ̄▽ ̄)なんだ、前よりは人に言われるままじゃなく、自分の頭で考えるようになってきたな。

 

そして不思議なことに「もっと依存症についてのことを知って、酒をどうにかして止め続けていきたい」

( ̄▽ ̄)あれ?

 

お気づきでしょうか?

「酒を何とか飲みたい」とばかり思っていた毎日が、いつのまにか「酒をどうにかして止め続けたい」って変わっていたんです。

( ̄▽ ̄)そういえば、そうか。

 

既に書きましたが、四つの段階があり、ここまではまだ二段階しか

終わっていないのです。( ̄▽ ̄)はいはい、そうですか。

 

第三段階「渇望対策期」へと進んでいくことになります。

 ( ̄▽ ̄)しゃーない。進んでみるか。

 

今日も断酒で。

更新もつづく。