SAKURAドロップス その5(すべての酒との別れ)

おはようございます。

ふなしです。

 

桜の季節に依存症だと自分でやーっと受け止めて、

「酒はやめよう」ときっぱりした気持ちになりました。

体調もびっくりするくらい回復してきました。

 

毎年花見がとても楽しみだった自分が花見を最後に酒が飲めなくなりました。

そして桜が散る頃、断酒がはじまりました。

自分でちゃんと考えて決心したというより、しなければもうだめってところまで

いってしまったから。

情けないんだけど。

でも決めました。もうやめるって。

 

もうキッパリ、すっきりとなったはずなのですが、次にこんなことをふと思います。

「一生ないなんて出来るのか?」

と似てるようで

「一生ないんだよな」

というふたつの気持ち

 

その時は「何年何月何日何時何分何秒地球が何回周るとき!!!」

(これって昭和にしか通じませんかね?)

それまでは、なにがなんでもやめろって言われたら

やめられそうな気がしました。

現時点では、全く飲みたくはないんですから。

むしろみたくもなかったくらいですから。

なにより目標があればそれなりに「後何年だけ」とかって頑張れそうですし。

 

でも「一生」です。

「酒が大好き」と自他ともに認める酒好きふなしが、

酒から一切合切足を洗わなければなりません。

 

今まで白が好きだった人が、ある時から赤い服ばっかり着なくてはいけなくなったような?

ふなしであって、ふなしでないような?

今まで楽しかったことや嬉しかったことまでを全否定し、

このまま生きていかねばなりません。

 

あ・・・

まず難しいこと考える前に部屋を片付けようと。

元々片付けが苦手なうえに、自分の周りの掃除もいい加減で、

相棒もほとほと呆れてましたから。

てか掃除以前に、食器取ろうとして棚あけたら、

皿の脇に飲みかけの缶チューハイ8%なんて登場してるようなありさまで、

気が付いてムッとしてるのはわかるのです。

後で相棒がいない隙に、そこへいくとそのまんまにされてました。

かなり、コワイ( ̄▽ ̄)

 

あの頃は、ふなしが置いた酒は勿論のこと、ふなし側のものは一切片付けてくれなくなってましたから。(´・ω・`)

 

この際ガーーーーーーっと掃除しようって。

張り切って机に椅子を上げようとした瞬間

 

あ・・あれ?

 

ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!!

 

椅子の下にワインの瓶が・・・

しかも脇のスーパーの袋に入った飲んでないルービー缶やら缶チューハイ・・・

酒がないからと夜中コンビニまで買いに行ってたのに、こんなところに宝の山があったのか・・・( ̄▽ ̄)

 

そして宝の山は今はゴミの山となって登場。

しかし呆気にとられゴミの山をみていると、一瞬頭をよぎりました。

「もったいない」って。

 

・・って、ちがうって!( ̄▽ ̄)

 

全部ひとつずつシンクに流しました。

一生のお別れだけど、涙は出ませんでした。

だって、大人だから。(笑)

 

酒はいろんな棚から顔も出しました。

もうそれにも慣れました。(笑)迷わず捨てました。

さいなら、鮭みたいにもう戻ってくんなよー 

 

ドラマの再放送のようにいろんなこと思い出しました。

というか、捨ててる最中はふなしがドラマの主役みたいでした。

 

楽しかったこと、嫌なことがあった時飲みに行って吹っ切れたこと

酒のお陰で旅も楽しかったし、出張先でいいこともあった

将来は飲み友達と酒を飲みながら旅して語り合いたいねなんて言ったりして。

 

そのうち何故か酒とうまくいかなくなってきた頃のことも思い出します。

酒のことで友達に叱られたことも。

だんだん酒を飲んでいることが後ろめたくなっていったことも。

そして最終的にコテンパンにやられてしまったことも。

 

どうしておなじような失敗を何度も繰り返してしまったのだろう。

ジャブを打たれながら(※注 しゃぶではありません)

自分は平気、一日寝ればよくなる、それを認めたら飲めなくなる

・・・最後はKOされてしまいました。(号泣←心の中で)

まだ大丈夫なんて強がりも言えないほどに。

 

今から酒をやめても元に戻れません。

なんかそんなこといろいろ考えながら捨てました。

 

その後、排水溝の奥の奥までピッカピカにしました。

掃除が嫌いだったのに、なんかものすごーく気持ちいいなって思えた瞬間です。

 

そして、ルービーを買った時についてくるグラスや、飲んでた時のコップやら。

目についたものは捨てました。

 

しかし厄介なのは失恋などと違って「もう会わない」とはできないところ。

こちらがさけても、あちこちで「やあ!元気?」と顔だしますから。

戻ってくるなっていったじゃねえか・・・そこにいたのか(涙)

 

SAKURAドロップス その6 へつづく。

SAKURAドロップス その6(別れた酒を憎む) - 酒よ、さらば・・・ ただ、それだけです。